2017年3月8日水曜日

男のファッションにナルシズムは禁物

男のファッションについて私が考えていること。
ファッションと一言が内包する多くのカテゴリから派生する膨大な枝分かれの先端に、巷にあふれる様々な服やアクセサリーが存在するわけであるが、どんなジャンルでもまず無地をベースにすべきだと思う。
柄や主張の強い模様というのは、取り入れるとしても最大のポイントとしてトータルでひとつ、配置するというくらいで十分すぎる。
それでも大抵のルックスには強すぎて着こなすのは難しいと感じる。
街を歩いていて、そういった服の主張自体が強いもので、見事に着こなしているというような、男から見て惚れるような男性のファッションというのは、まあなかなか見つけるのは難しい。
そもそも無地でコーディネートしてみて、それで様にならないようであれば、柄を配置してもさらにちぐはぐになっていくだけである。
結局はルックスだスタイルだという話になってしまいそうであるが、無駄な買い物をしないコツとして、店頭で服などを選ぶ際に、その服単体で目を引くほどの、やたら要素が多い服(ポケットが多いとか文字が多いとか色が多いとか)だとか、奇抜なデザイン(リバーシブルとかアシンメトリーとか重ね着風とかダメージ加工とか)を含むものは、よっぽどイメージが固まらないと手を出すべきでは無いと思う。
私のように平凡な見てくれをしている者にとって、そういうファッションを取り入れる事は自虐行為と言ってよいし、またそれが上手くはまったとして、劇的な効果も見込めない。

そういう観点から言うと、アクセサリーというのは、柄とか模様の凝縮体のようなものである。
本来無くて良いところに、ワンポイント、すごく強い主張を敢えて取り入れて人目を引く、という機能がある。
しかしどこか、アクセサリーというものに対して、ひとつ付ければおしゃれ度がひとつ上がり、もうひとつ付ければもう少しおしゃれ度が上がる、というような類の勘違いが横行しているような印象を感じる。
ファッション全体を通して、最大で一つ、主張を取り入れる、というのが、他人が見ておしゃれだと感じられる精々である。
しかしそんなものそもそも必要の無いものであって、必要無いのに敢えて取り入れる場合は、そこによっぽどの拘りやその人のスタイルが滲み出ていなければ、ただのナルシストという感想を与えるだけの結果を招く。
相当なリスキーな行為だと言いたい。

つまりほとんど要らないじゃないかと、そう思うのである。
男は無地の服を着て、結婚指輪のひとつでも付けただけくらいがちょうど良ろしい。

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