それも地上50~60mにある絶景の高級レストランで。
引きこもり無職貧乏独身男がこの二日だけは妙に華やかに動き回っているでは無いか。
まあ、たまたまである。
誰と何を喋りにそんな空気の薄い場所までわざわざ昼メシを食べに行ったかはどうでも良いとして、驚いたのはそこのレストランの、料理のうまさや窓からの眺め、
では無く、女性客率の高さである。
右を向いても左を向いても、女、女、女。
右からも左からも滞ることのない永遠のチャット、チャット、チャットである。
世の男性は妻をこういう階段で登れない所にある食事処に、平日の昼間から送り込む為に、せっせと働いておられるわけだ。
ご苦労なことである。
隣の女性客たちからのおしゃべりが聞こえてきたのだが、その内容が面白い。
まるでドラマの脚本のように典型的で、作り話のようだが、本当に聞こえてきたのだから仕方ない、そのまま書かせていただこう。
その女性客らは3人連れで、おそらく知り合いの結婚式に参加する前か、そういう雰囲気の集まりであった。
その中の一人、このグループの統率役っぽい雰囲気を醸し出す中年女性が、愛想を作った独特の女性の口調で語っている。
「うちはね、牛肉は神戸、豚肉は岩手、鶏肉は鹿児島。絶対にね。一度美味しいお肉を食べるようになっちゃうと、なかなかスーパーの安いお肉は食べられなくなるわよね〜。でもね・・・こういう余裕が出てきたのは、つい最近のことよぉ〜〜」
語尾にそのまま「つい最近のことヨォ〜〜ほほほほ!」とでもつけたくなるような、素晴らしいセンテンスであった。
全然昔は貧乏だったのヨォ〜〜〜今は裕福だけどね〜〜〜でもそれも”つい最近”のことだから恥ずかしいことヨォ〜〜〜全く情けないわよねぇ〜〜〜苦労ばっかりでやんなっちゃうぅ〜〜〜
でもね・・・
私ね・・・
今間違いなく裕福なの!
それをお伝えしておくわね!
聞かれてないけどね!!
である。
実に面白い。
ドラマやネットで、こういうことをこんな感じで自慢する奥様というのは確かに見たことがあるように思うが、実際自分の目で見て耳で聞くのは初めてであった。
本当にこんなことを自慢しあう女性たちというのは、存在して、しかもそれは決して希少じゃないからこそ、取りざたされて知っていたり、実際に遭遇したりするのであろう。
こんな高級な場所ほとんど出入りしない私が、いきなりのエンカウントである。
つまりこういう場所では、日夜こういう会話が繰り広げられ続けているのであろう。
自分たちの会話にあまり集中できず、私の耳はダンボのようになって、終始隣のテーブルに注意が行ってしまっていたのであった。
【ページ下プチお得情報】
このサイトを経由しただけで楽天市場のポイントが常に+1%アップします。
試してない方はすぐにやってみてください。
やらなきゃ損ですよ?
→完全無料!ハピタスを使って常に楽天ポイント+1%を試してみる!
→ミニマリストブログ村ランキングへ
→断捨離 ブログランキングへ