2017年9月23日土曜日

猫を殺すならエッセンシャルオイルが最適。精油やアロマ製品の猫への悪影響について。

精油(エッセンシャルオイル)、やそれらをブレンドしたアロマオイルは、猫にとって致死の危険性があることをご存知だろうか?

猫を飼うようになって、猫関連で調べ物をしている中で、私にとっては初めて触れる知識であり、驚きでもあった。

アメリカのコーネル大学の研究によると、3匹の猫の皮膚に直接、ティートゥリー(ラベンダーと並んで最もポピュラーな精油のひとつ)が高濃度で配合されたノミ除け商品を塗ると、100%の確率で中毒症状を起こし、その後皮膚洗浄を行っても、3匹中1匹は死亡したという。
これは猫が遺伝的に精油(エッセンシャルオイル)の成分を代謝できないことが原因で起こるそうだ。

アロマオイルだとかエッセンシャルオイルと聞けば、なんとなく無条件に”良いもの”というイメージがある。
おそらく日本中には、猫を室内飼いしていて、知らずにリラックスのためにアロマオイルでマッサージしたり、デュヒューザーを使って精油(エッセンシャルオイル)を部屋に散布している人は少なく無いのではないかと予想する。

ティートゥリー以外の精油(エッセンシャルオイル)は安全かというと、情報は錯綜しており、今の所はっきりとした、これは安全、これは危険、どれくらい安全、どれくらい危険という詳細な結論は出ていない。
つまり、全ての精油(エッセンシャルオイル)を含む全ての製品は、猫にとって危険であると認識したほうが賢明だろう。

猫が舐める危険、皮膚呼吸で吸収する危険を考えると、猫を飼う家では、アロマ関連の商品は一切使わないほうが良い。
皮膚に直接塗ったり、舐めたりすれば、即座に中毒症状が出て、すぐに悪いと分かるが、例えばデュヒューザーから噴出された霧状の成分が、ごく少量猫の体内に取り込まれても、すぐに症状は出ない。

今のところ、部屋にアロマを焚いたりしたことが直接の原因で、猫が中毒症状を起こしたという信頼できる報告例は無いようだ。
しかしそれはただ単に、原因がアロマだと断定できなかっただけかもしれず、危険性が無いと断定できる判断材料とは言い難い。

代謝されない成分はずっと体内に残り、少しずつ蓄積されていく可能性があると指摘する獣医師もいる。
その悪影響が、ある日突然臨界点を超えて出てくるという可能性は、アロマ製品を使う限りずっとつきまとう。

”そこまで心配する必要は無い”とする情報も掲載されていたが、その情報を掲載していたのが、精油販売のお店のサイトであったから、これを全面的に信頼するのは難しい。
猫を飼う全ての家庭から、一切のアロマ製品がなくなれば、おそらくこのお店は潰れる他無いだろうから。

少なくとも私は、家から精油成分は一掃したいと考えている。
もともとそんなおしゃれなアイテムは無い無骨な家だが。


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