私は新聞配達をしているが、昔は郵便配達もやっていたというようなことは以前も書いた。
→新聞配達という仕事は、底辺の職種かどうか
これは郵便局での話だが、郵便の配達と新聞の配達で違う事の一つが、郵便は毎日その日の郵便の出方によって、配達する箇所が変わってくるということがある。
新聞ならば、その範囲には毎日かっちりと決まった配達先があって、そこがどんなところにあろうが、ある種諦めて配達するしかないという気分になるものだが、郵便は、ふと気が緩むと、もう今日はあそこに配るのは辞めて明日に回そう、という気分になりがちである。
あらゆる配達員が感じる共通意識としてあると思われる感情に「階段を3階以上のぼる箇所はめんどくさい」というものがあると、勝手に決めている。
とにかく何がしんどいかというと一番に上げられるのが、階段では無いかと思う。
郵便配達に限って言うと他にも郵便特有のややこしい取り扱いがあって、面倒さということで言うなら他にも色々あるだろうが、配達という業種に範囲を広げて言うならば、階段じゃないかと思う。
新聞配達ならば、絶対に行かなければいけないから行くしか無いのだが、郵便だとそうじゃないケースも現れてくる。チョンボ可能なのだ。
例えばその日は郵便が多く出ていて忙しい。
そんな日に、あそこは面倒だなという、急な階段を3階まで登らないといけないドアポスト配達の家に、1通だけ出ていたとする。
2通3通あったらもう諦めて行くが、たった1通だけ、3階まで上がるのか?そんな気分にふとなる。
明日でいいじゃないか。そういや明日はちょうど自分非番日だと。
そういう気分にふと襲われない配達員というのは、まあいないだろう。
しかしそういう気分になったとして、本当にそうする配達員は、その中の10人に1人くらいだと思う。
しかし絶対に0はありえない。
その1人に、ある先輩が居た。それもそのめんどくさがり方は度の過ぎた感じだった。
だからもう職員の間では鼻つまみ者として有名だったが、とにかく階段を上がる箇所やバイクを降りてけっこうな距離移動しないといけないというような、面倒な配達先箇所を、配達せずに次の日に回す回す。
次の日にその範囲を受け持った人間は、明らかにそういう面倒な箇所に郵便が残っていて、訝しく思い、昨日この範囲誰だった?と聞くと、案の定彼だと。
そういう具合である。
同僚からしても客からしても、こんな迷惑な存在は無い。
しかし度が過ぎためんどくさがりだとは言っても、処罰したり解雇したりするような、本当の度が過ぎた過失や犯罪を犯すわけでは無いし、また配達しなかったと言っても、その郵便が本当に昨日出ていたのかなどという記録は存在しないので、追跡しようもないゆえに、それを追求して責めようとする者は居ない。
そういう、明らかにチョンボしているのは周知の事実だが、だからといって「証拠は無いけどたぶんお前チョンボしてるだろう」という理由で社会的に罰することはできないというケースは、他にもいくらでもあると思われる。
そうやって長年勤めて、もうすでにその先輩は中堅からベテランに属するかというほど長年郵便配達をやって、周りから陰口を叩かれながらも逞しく勤め上げて居た。
そんな事しないほうがよっぽど楽に生きれるのに。
横着する癖をつけてしまうと、人生においてその損失は計り知れない。
なんでもそうだが、面倒くさがって横着すると、最悪の結果が待っている。
それが一番面倒なのだ。
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