私はおそらくお洒落音痴である。
であるということを自覚できるからこそ、自分の感性に素直な環境作りができるのだが、若かりし頃というのはやはり、周りの情報に引っ張られて泳がされて、隣の芝ばかり見て無い物ねだり、いろいろと似合わないことなど真似してみたりしてやらかしては己を知るという、痛い段階を踏んで今に至る。
例えばトイレに、なんか洒落た雑誌なんかが数冊、置かれてあったらカッコいいんじゃないかなんて思ったことがある。
近くの雑貨屋でも同じようなものはいくらでも売っているだろうに、電車に乗ってわざわざ中心地のデパートに出かけていって、中に入っているお洒落そうな家具雑貨の専門店で、それっぽいマガジンラックを買ってきて、そこに取って付けたようにファッション雑誌や、風景写真集などを置いてみたことがあった。
これが見事にスカというか、まず自分で興味がないから読まない上に、ああいう表面積の大きい本類というのは、予想以上に時間が経つとベラベラになってきて汚らしくなるということに気づかされた。
雑誌や写真集など、非日常空間、カフェや美容室など、刹那的に触れる空間に何気なくあって手に取るからこその快感であって、日常的な空間にいつでも配置されてあっても、邪魔なだけである。
しかも雑誌というものは極めて一瞬の消耗品であるから、買い換え続けなければいけないし、古いものはボロ雑巾かというほどにただ汚らしいだけの物質と化してしまう。
そういうものは、一瞬垣間見るだけの良さ、を演出する物として楽しむべきなのだ。
トイレに読み物があるというのは確かに良いと思うので、先の気になる推理小説などが置かれてあったほうがよっぽど面白いと思うし、それに単行本は邪魔にならなくて良い。
小洒落た感じなどつまらない、なんでこんな物に5000円も出したんだろうというマガジンラックはとうの昔に捨てて、今は本当に読みたい本がその時々で一冊、壁のでっぱりに突っかかって置かれてある。
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