2017年1月18日水曜日

ミニマリストになったきっかけ

私がミニマリストになったきっかけは失恋だ。
失恋というのは、文字に書くとなんとも淡い、どこか浮ついた説得力の無い言葉だが、大人になって、人生どうするかそろそろ決断時というような時期に、別段モテもしない浮かない、稼ぎも良く無い男が、この人だと、こんな素敵な女性とたまたま出会って、それなりに懇意になる機会なんて、もう今後きっと無いだろうと惚れぬいた人とうまく行かなかった時というのは、大げさに言うと、人生に絶望を感じるものだ。

私はその頃、特に人生に行き詰まり感を感じていて、その女性と出会った事で、何か変わる、もっと言うと全てがうまく行く最初の出来事、兆候なのじゃないかというような、甘い甘すぎる期待を心の底に持っていた。
だからその女性と共に歩む人生の可能性という扉が、目の前でバタンと閉じた時には、三日、四日一睡もできず、食べ物もろくに喉を通らず、仕事中も涙が溢れてしばらく物陰に隠れて情けない姿になっていたりした。

寝れないというのは恐ろしい気分になるもので、もしかしてこのまま衰弱して死んでいくんじゃないかと本気で心配したほどだった。
なぜ寝れなかったのかというと、頭がフル回転するのだ。
何を考えていたかというと、自分の人生が終わっていないという理由探しだったように思う。
それを考え付くまで、安心して寝れないというような気分だった。
彼女とまたうまく行く人生の可能性、というものも、恥ずかしながら考え続けていたように思う。
とにかくこれからの人生を考えずにはいられなかった。

結局は過ぎてしまえば所詮は失恋。
本当に自分の死に直面したり、最愛の者の死に直面したりする時の絶望とは、きっと比べ物にならない軽さなのかもしれないが、当時の私にとってはそれが全てで、毎日朦朧とした気分の中で、一日の中でなんとかコンビニのおにぎりを一つかじる気力を奮い立たせては、後は泥のようになって生活というタイムラインから取り残されていくように伏してあえいでいた。

人は大なり小なり、絶望というような感情に突き当たると、最終的にやはり”ゼロに戻そう”、”仕切りなおそう”という精神状況にならざるを得ないのでは無いかと思う。
そんな時に、私は誰に教えられるわけでも無く、またミニマリストという言葉さえも知らなかったが、部屋からあらゆる物を捨て始めた。
本当に必要な物は何かと、極限まで切り詰めてみたのだ。

その後少しずつ回復していった私は、新たな恋愛をしたりする数年後には、完全に立ち直っていた。
失恋の薬は新しい恋、苦悩の薬は”ゼロ”から仕切り直す。
結局は新しい事をやり直すということで、苦しみを克服するという事は共通しているようだ。

なんにせよとにかく、それが私の、ここまで極端なミニマリズムの始まりであり、なんとも分かりやすい”ゼロ”への戻し方であったと思う。

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