2017年3月4日土曜日

おしゃれに散った飛行機雲

よくある有名曲のおしゃれアレンジに今回のみ一言物申す。
とあるカフェで本を読んでいると、本に没頭している意識の向こう側からやんわりと意識野に滲みこんでくるBGMがあった。
それはよくある、ジブリ映画で扱われたヒット曲を、ボサノバ調やジャズ風にアレンジして、おしゃれに演奏しているものであった。
非常に綺麗で上手いが、飛びぬけた個性の欠落した職人気質の女性ボーカルが、決して客の耳を惹き過ぎない調子で、どの曲も完璧に歌い上げていた。

そこまでは良いのだが、ある曲に至って、本を読む姿勢のままひっくり返りそうになった。

というのも、「風立ちぬ」の主題歌として国民の涙腺を崩壊させた、松任谷由実(荒井由実)の「ひこうき雲」が、ボサノバの軽快なリズムに乗って聞こえてきたのだ。

この歌詞は、いろんな解釈ができるが、ユーミンご本人が語った中では、飛び降り自殺の事件のニュースを耳にした時、ふと自分の小学校のときの同級生に筋ジストロフィの子が居て、その子が高校の時に死んでお葬式に呼ばれた際、もう写真の中のその同級生の顔が、すでに知らない顔になっていたという事を思い出したそうだが、この「ひこうき雲」という曲は、その事のインパクトから大学生の時作った歌らしい。
つまり、飛び降り自殺を題材にしているとリスナーが解釈しても、構わないと考えいるとのことであった。

少し歌詞を引用してみよう

白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は 昇っていく
何もおそれない そして舞い上がる

高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも 若すぎたと
ただ思うだけ けれどしあわせ

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

作詞:荒井由実


さて、この歌詞が、である。

グルーヴィーなサウンドとリズムに乗って非常にオシャレにアレンジされて聴こえてくるのである。
確かに歌詞には”空”とか”舞い上がる”とか”かけていく”とかいう清々しいキーワードが散りばめられているので、さらっと何も考えずに聴くと、波と風とボサノバサウンド、みたいな調子で聴けてしまう。
”天気の良い日に聴くと、清々しい気持ちになれます”などというレビューも見かけて、頭を軽く押さえたくなった。

この曲は決して暗い曲では無い。
むしろ、若くして死んだけど、あの子の命を称えたいという気持ちが込められている。
だからといって、コパカバーナでイパネマの娘をひっかけるノリで「誰も気付かずぅ~♪ただひとりぃ~ウォウウォ~♪」などとフェイクを入れられても、白けるのだ。

以上、おっさんの小言であった。

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