もしもお金に制限が無いのならば、どうせなら好き勝手やって、贅沢を尽くして、世界中を飛び回ったりして遊びまわる人生のほうが、良いと思われるかもしれない。
確かにお金が無くて生活費を切り詰め、毎日節約節約と考えて生きているのは、苦労であり、不幸だとも言えるかもしれない。
そういう最低限度、生きる死ぬのラインはもちろん、十分クリアしているというのは前提である。
私でいうならば、月5万円はどうしても欲しい。
ここのラインを切ってくると、さすがに不便を感じ、生き辛さを感じ始めると思う。
しかし、5万あれば十分、という感覚で慣れることは、50万あれば十分、という感覚の人との間に、感じる満足度の上で差異があるだろうかと考えると、無い。
これは、禁煙をしたことがある人には、理解しやすい感覚であると思う。
私も若い時タバコを吸っていた。
タバコを吸っている間というのは、この楽しみを無くしてまで、健康やお金の事を優先する意味があるだろうかとさえ思えるほどに、タバコを吸っている時間という楽しみが、唯一無二に思えるものだ。
これをそぎ落として、我慢して、その上で浮いた金銭や健康的な体が手に入ったとして、それで嬉しいだろうかと、そんな風に考えていた。
節約でもそうだ。
毎月いくらはファッションにお金をつぎ込むのが、何よりも楽しみという御仁から、その楽しみをそぎ落として、それでその分のお金が銀行に貯まったとして、それが嬉しいことだろうかと疑問である。
楽しみも何も無い、ただ節約のために生きてお金を貯めているだけじゃないかと感じる。
ここが最低ライン、というハードルが、人生ステップアップするごとに高くなっていく。
それが人生の満足度を高めていくと思い込んでしまう。
タバコを辞めてみると、タバコが人生に必要が無い事に気づく。
当たり前である、皆タバコを吸う前はタバコを吸わずとも満足して生きていたわけだから。
依然タバコを吸い続けている御仁を見て、羨ましいかというともちろんこれもNOだ。
タバコというのは、確かに楽しみのひとつである。
では何故慎むべき楽しみなのかというと、金がかかって健康に害があるからだ。
貯蓄や健康を尊ぶ者にとっては弊害となる娯楽である。
何もこの世に無数存在する、人が楽しみと感じられる要素の中から、わざわざこんなに無駄に金がかかって健康を著しく損ねるものをピックアップしてきて、自分の最上の楽しみに設定することは無いのだ。
タバコのように健康を害さないまでも、無駄にお金がかかる趣味を持っている人はものすごくたくさんいらっしゃるだろう。
人生に何の楽しみも持たず生きて行くのは困難というか空虚であるが、お金のかかる楽しみでしか味わえない喜びがあると思い込んで生きて行くのも損である。
これぐらいの価格帯以上の家に住まないと味わえない人生の楽しみがある、というような錯覚は、誰もが簡単に無意識的に持ってしまう。
もしお金をもうちょっと節約して貯めたいけど、かといって今楽しみにつぎ込んでいるお金をそぎ落としてまで節約することは無理だと、無意味だと感じておられる御仁には、ぜひ伝えたい。
それは禁煙みたいなものだと。
辞めてみて後悔した人などほとんど居ないだろうし、後悔を感じたとしたら、それは自分の価値観が定まっていなかっただけのこと。
本当に優先したいものが何かもうやむやなままに、突き進んでは後悔することもあろう。
無くて当たり前、というラインは、過去存在したはずである。
その感覚を思い出すまで続けれたら、その生活に不満足感など介入してこないし、誰に何と言われようと意に介さないことだ。
「タバコもやらないなんてお前はつまらない奴だ。」と言われたとして、それが何のこともあろうか。
というような話である。
金持ちなどそれほど幸せで満たされた人生ではない。
結局は誰が誰と出会ってどんな価値観を共有しあえるかどうかだ。
そこに金額による上下は無く、豪遊や浪費を羨むのは、喫煙者を羨むのに似た無意味さがある。
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