野菜に関して、スーパーで買うより八百屋で買ったほうが安い、という場合は多々ある。
では何故八百屋では安く売られるのかということだが、安く設定される経緯には2つの状況があるようだ。
野菜には同じ鮮度でも見た目や色などでランク付けがされるが、スーパーなどの大口顧客に対しては、八百屋などの小口顧客よりも優先的に質の良い商品が流れやすいという性質があるようだ。
鮮度に変わりは無くても、形や色などは、実際に客が手にとって行く行かないを大きく左右する要素となってくるので、形が悪くても鮮度が一緒なら同じ値段で売る、ということはなかなかしたくても出来ないことだろう。
卸業者からすれば、抱えた野菜はどんな野菜もどこかに卸して捌かなければいけないし、八百屋からすれば、ランクの劣る野菜を掴んでも、それを安く買って安く提供することでスーパーと対抗しているとも言える。
また、仲卸業者には野菜のストックがあって、これも捌けなければ段々と鮮度が落ちてくる。
そういった時に例えば、八百屋などに「この野菜が余ってきていて鮮度が良くないが、まとめていくらいくらで買わないか?」というような相談が持ちかけられる。
それが八百屋の店頭でたまに、普通の価格からは考えられないような値段で叩き売られてたりするということになる。
また店頭で長く並んで売れなくても、当然鮮度は落ちてくるが、葉を一枚二枚ちぎれば中はまだ全然腐っていない、というようなものも、体裁を整えて激安で売られていたりする。
スーパーではこのような売り方は出来ないだろうから、ちゃんとよく見て買えば、スーパーと八百屋の使い分けでかなりの食費が抑えられるだろう。
しかしこれはあくまで鮮度が落ちている場合の安さである。
だがこういう観点とは別に、八百屋がストックを売り叩きたい日がある。
野菜の卸売りをしている市場は、だいたい日曜日と水曜日を休業日に設定していることがほとんどであるようだ。
例えば東京都中央卸売市場の水産・青果部の休業日を見てみると、毎週では無いが、確かに水曜日と日曜日、それから祝日などが定休日に指定されている。
この市場が定休日となる日に合わせて定休日をとっている八百屋の、定休日前日、これが安く叩き売りされている可能性の高いねらい目の日である。
市場に合わせて水曜日を定休日にしている八百屋も多いが、木曜休みにしている八百屋も少なくない、というのにも理由があるようだ。
それは、市場が休みの水曜日の間、市場にストックされていた鮮度の落ちた野菜を、木曜日に掴んでしまうというリスクを減らすためであるそうだ。
例えば木曜休みの八百屋を例にあげるならば、八百屋は月曜日くらいまでに仕入れを終わらせ、金曜まで持ち越せる野菜以外を水曜までに売り切る。
市場が動き出す木曜を敢えて休んで、金曜に新鮮な野菜を仕入れたら、来週の市場定休日と店のストックを考慮に入れながら仕入れ調節し、また週が変われば金曜に持ち越せるもの以外を水曜までに売り切る、というような流れで動いている場合が多い。
つまり、売り切りたい野菜は、定休日前日に大幅に安くなっている可能性が高いというわけである。
これはあくまで受け売りで、また地元の八百屋を回って検証したわけでもないので、あくまでそういう情報があったというだけであるが、なかなか筋の通った話であって、興味深く読んでしまったので、自炊もしないのに少し興味が出てしまって、八百屋の前を通った時は、その値札に少し注意をして見てみようかと思っている。
自炊をされている御仁、主婦の方々など特に、近くに八百屋がある場合、そのお店の定休日と、値段の推移などを一度観察されてみると良いかもしれない。
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