これも実家に帰って久しぶりに親族と話していて思ったことのひとつだが、彼らは、異常にサプリメントや漢方薬といった”食事以外で摂る栄養の塊のようなもの”が大好きである。
親心というやつだろうが、例えば私がちょっと目が疲れて痛い時があるなどと言うと、根本的な原因をさておき、とりあえずブルーベリーアイを毎日何粒飲みなさいとか言って持たせてくる。
ポリフェノールが良いとテレビで言っていたら、次の日からはカカオ分の80%だ90%だというチョコレートを、モグモグ食べ始める。
そんなに毎日チョコを食べてたら、別の弊害が起こりやしないかと思うところも多々有る。
例えば昔付き合っていた女性は、この人もサプリメントに頼る生活をしていた。
店頭などにはでかでかと「健康促進」などと売り文句が掲げられていて、それを真に受けてしまった彼女は、食事で栄養を十分に摂る努力を怠り、食後にいくつかのサプリなど栄養補助剤で足りない栄養を補ってやれば、体は大丈夫だと思ってしまった。
確かに商品の成分表などを見ると、人間が1日に摂取しなければいけないとされている指標を満たす数字が並んでいる。
これらをいくつか組み合わせ、栄養を摂取すれば、少なくとも体は良く機能しつづけると感じてしまう。
しかし体調は悪くなる一方、ある日医者にかかって件のサプリの話となって、えらく叱り付けられてしまった。
補助的に使う分には問題は無いが、サプリを主に栄養を摂ろうとして多量に摂取しすぎると、その栄養を分解したりするために肝臓に多大な負担をかけるという側面があることをその時に教えてもらったそうだ。
サプリメントには、普通の食事を普通に摂取していたのでは決して有りえないような、大量の栄養素が詰め込まれていたりするので、摂り方を一歩間違えると、臓器は、自然界の食物から摂取していたのでは考えられないような大量の偏った栄養素の分解に、疲弊してしまうのだろう。
これの怖いところは、そういった事は、結局の所未だ現在の医学では、全て把握しきれていないということだ。
その医者にしても、たまたま自分の専門の分野において知っていた知識の範囲で彼女にアドバイスしたにすぎず、彼女のサプリメントの摂り方について、問題はそこだけ改善すれば後は大丈夫なのかというと、それは誰にも分からない。
ネット上でも、嘘か本当かわからない情報ならいくらでも見つかる。
例えばサプリメント関連で出てくるリスクに関する情報をいくつか羅列してみるならば、オメガ3脂肪酸やビタミンCを多量に摂取すると前立腺癌にかかるリスクが増えるだとか、閉経後の女性が1日に1000mg以上のビタミンEを摂ると早死するだとか、カルシウムを過剰摂取すると心臓疾患にかかりやすいなどのデータがあるそうだ。
他にもビタミンCを日に2000mg以上摂取し続けると腎臓結石になりやすいだとか、ビタミンEのサプリを常用している人が、そうでない人よりがんで死亡した比率が多かっただとか、リンを摂取しすぎると骨や歯がもろくなるだとか、カルシウムを1日4000mg以上長期に渡り摂取すると肝機能障害、便秘、結石などのリスクが高まるなどと言われている。
また人は、病気になればその分野の専門医にかかるが、普段の健康維持にかかるサプリメントなどの摂取について、あらゆる分野のあらゆる医者や専門家に、ひとつひとつ適切な知識でアドバイスを受けることは不可能に近い。
テレビでこうだと言っていた、知り合いがこれは良いと言っていた、そういう危うい知識をつなぎ合わせて、錠剤への信仰が少しずつ完成されてゆくのだが、ひとつの栄養素を不自然なほど大量に、簡単に摂取できてしまう錠剤というのは、実に危険もはらんでいると思うのだ。
何事も摂りすぎ、やりすぎはよくないものだし、依存しすぎる、盲信しすぎるというのも危険である。
やらないよりかはやったほうが、少しは体のためになるはず、とは思える部分もたくさんあるが、よく「続けることが大事」というスローガンが成功の呪文のように唱えられるが、現にサプリによって臓器に負担を与え続けた彼女は、続けることでより肝臓を傷め続けたわけであり、不自然な事というのは、リスクを孕んでいることを少し気にしたほうが無難であろう。
それをやっているから安心して色んな部分でケアを怠るだとか、どんどんエスカレートして多量に摂取しはじめるだとか、そういうことが起こり始めると、人にとって良く無いできごとの始まりが幕をあけると感じる。
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