私は携帯で連絡がつかないタイプの人間である。
携帯を携帯しない、充電切れを放置する、一日に一度も画面を起動してみない、ということはざらにある。
これは、仕事上不都合が出た場合責任を問われるが、それ以外のプライベートな場面では何も言われる筋合いの無い、性格上の好みの問題である。
職種の選択も、自分のそういった性格を加味した上で、選んでいる。
私は、他人から”常に連絡をとれる状態を意識しながら生活する”のが嫌いだし苦手だし、故意に遠ざけてもいる。
これは私の性格上避けて通れない一部分で、例えば他には”私は整理整頓が好きだし得意だ”というような要素と同列に並んでいるパーソナリティだ。
煙草は嫌いなので吸わないし、自分の部屋では申し訳ないがお客にも禁煙で通している、という類の、その人それぞれの好み、主義主張、自由な意思の範疇である。
それでイライラするようなら、じゃあなんで嫌煙家の部屋にわざわざ愛煙家が遊びに行くんだという話になるし、どう考えてもこのケースの場合家主の主張が勝つ。
しかし、連絡をとりたい時にどうにもとれなくて不便をして、イライラする。という類の人はたくさん居るし、そういう場合、着信やメールの受け答えをおざなりにしている側に、どうも非難が行く傾向があるように感じる。
本当に私にとって急を要する用件があったのなら別だが、そうでは無くて、相手が聞きたい事があったのに一言確認が取れないばっかりに数日気を揉んだ、だとか、気になって連絡したけど音信不通だから心配になっているうちにその気持ちが高じてイライラした、だとか、そういう個人的な感情は、こちらに押し付けないでいただきたいと思う。
だったらなぜ私のような人間とわざわざ付き合いを持とうとするのか。
私はこういう人間じゃないか、それで良しとしたから付き合っているのでは無いのかと。
まあとにかく、「なんで電話に出ないんだ」とか、「メール読んだかどうかの確認の電話がさらに繋がらない」だとか「あまりにも連絡がつかないから知人や親族にまで連絡して回った」だとか、そういうのは心底うんざりする、という話であった。
そこまでして取りたかった連絡事項が”聞きたい事があった”というだけであったので余計に。
”心配した”というオブラートで包んでなんとなく体裁良さげに見せているが、結局それはあんたの都合が悪くてイライラしただけじゃないかと。
自分の精神は自分で治めてくれ。
私には手が負えない。
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