フライパンというものがダメになる理由というのは、ほとんどが「テフロンが剥げて焦げ付くようになる」というものだろう。
テフロンを塗りなおすとなると結構な料金がかかるので、よっぽどのことが無いと買い換える選択をするものだろう。
うちの母親が使っていた物で、なかなか感心したものは、このフライパンについてだ。
自炊をしない私がフライパンについて書いているのもそういった理由である。
うちの母はその、テフロンがすぐに剥げるのが嫌で、数十年、鉄のフライパン一つであらゆる料理を済ませている。
一応、テフロンのフライパンが無いと不便かと聞いてみると、鉄のフライパンひとつあれば、ほとんどなんでも大体の事ができる。とのことであった。
鉄のフライパンの管理は実に簡単である。
どんなものを焼こうが、最後はたわし一つで洗剤も使わずにごしごしとやって、2〜3分火にかけて焼き切れば、綺麗になる。
テフロンのフライパンを洗う時というのは、なにかと気を使わなければいけないし、頑固な汚れがつくと悩ましい。
私も、ホットプレートに取れにくい汚れがこびりついた時に、それをそろそろとおそるおそるこすって取ったという経験はあるが、あれは面倒なものだ。
ホットプレートは便利なものだし、たぶんテフロン加工のものしか無いであろうから、これはどうしようも無いが、フライパンは鉄が断然お勧めである。
例えばデバイヤーは、その鉄の厚みに定評がある。
厚みがあると火の通りが均一になり、芯までじっくり火が通りおいしく仕上がると言われている。
ホームセンターなどで売っている鉄のフライパンは厚みが1mmちょっとくらいしか無いものが多いが、デバイヤーは2.5mm〜3mmくらいある。
その分持った時の重さはかなりのものがある。
あと、持ち手の部分が一体型というのが大事だ。
たとえ鉄のフライパンでも、持ち手が別に、木でできていたりすると、ここがダメになって捨てなくてはならなくなったりする恐れがある。
値段も高くなく、IHにも対応している。
テフロンのフライパンに嫌気がさしている御仁には、全力でお勧めできる品である。
もし私が料理をする身であるなら、フライパンは鉄一択だろう。
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