だから世間の動向には疎いのだが、ネット上で視界の隅に必ず滑り込んでくるようなニュースや、入った定食屋で流れているテレビの内容くらいは、少しだけ知っている。
本当に大きな話題を、例えばヒラリーとトランプの投票が今行われているだとか、大谷翔平がとんでもない怪物だとか、そういう程度のことを、うす～く知っている程度だ。
テレビを持たない若者が増えていると言われているが、特にミニマリストなカテゴリに属する人たちの間では、さらにテレビ所持率は下がるだろう。
テレビというのはやはり興味を惹く、つまり面白い。
それはそのように関係者が人生をかけて苦心して造り上げているのだからそりゃあそうだろう。
しかしテレビというのはとにかく時間を使う。
ただでさえあっという間に過ぎていく時間が、加速度的に過ぎていく。
これは私が２０代から３０代で感じるくらいだから、４０代、５０代となればさらにジェットコースターのように時間が意識の横を飛び去っていくだろう。
そして自分の人生に９９％関係が無い。
あるようにうまく紹介されるが、結局は無い。
テレビが無いと何もすることが無い、テレビが家に帰ってからの一番の楽しみ、という御仁は、勿体無い。もう少し自分自身に密着した、自分で選び出して来たコンテンツでの楽しみが見つかればよいと思う。
例えば家族とか、例えば読書とか、例えば映画とか、例えば創作とか、例えばブログとか、例えば体を動かす事とか、例えば研究する事とか。
テレビを通して人生の楽しみが見つかった、という御仁は、テレビが無くても人生の楽しみは見つけるだろう。しかももっと豊富に。
テレビの良い点はいくらでも挙げようと思えば挙げられるし、それらは嘘では無く、良い点は良い点として人に良い影響が作用しているのだが、とにかくこの一点
”自分が関係の無い事に膨大な時間を浪費させられる”
という最大最悪のデメリットが有る限り、他のメリットは全て無視してでも、テレビは遠ざけても人生に損失は無いと言い切れる。
捨ててしまえとは言わないが、距離を取ったほうが、大事な人生、返って来るものがあると思う。
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