発展途上国では女性の権利すらままないが、文化レベルが発展するにつれ、歴史上同じような発展段階のタイミングで同じようなことが見直されはじめる。
発展するにつれ、豊かになるにつれ、男尊女卑が深まるだとか、独裁がますます強まるとか、そういう逆行のパターンはまあ無い。
あったとしてもすぐに無理が膨らんでやがて破綻するだろう。
ミニマリズムというのは、日本の文化レベルの推移の中で、今ちょうどそういう段階に来ていると見てとれる。
まったく同じことを、戦前、戦後に誰かが大声で唱えたところで、その土壌が育まれていないから土台無理がある。
そんな余裕が無い。
ミニマリズムというのは余裕から生まれるものだ。
手元に少しでも多くの物を留めておこうという慣わしは、貧しさの記憶への警戒心からくる保険で、それは貧困を体験した世代にとって当たり前の結果生まれた文化だろう。
じいさんばあさん、父母世代がなぜああも家に物を溜め込むのか。
それは貧しさを体験してきた世代だからだ。
高度経済成長の終点で世代が交代し、貧困を体験したことがない世代が、つまり我々が、次に育む思想は、当然ミニマリズム的流れにならずにはいられないと思う。
持つべき物を厳選できるのは、あまたの選択肢から選んでこれる自由度の表れであり、ストックを必要としない精神的余裕である。
そういう段階の次に何が来るのかは想像できないが、確かに日本の豊かさは、今このステップに入っているのだろう。
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