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ある”元”新聞配達員について
2016年12月8日木曜日

図書館で”海賊と呼ばれた男”の上巻を借りてきた

海賊と呼ばれた男。面白い。
面白すぎる。

いつかの記事で、図書館を書庫のように使おうと提案したのだが、今日も私の大きな大きな書庫から、海賊と呼ばれた男上巻を借りて読んでいた。

本が捨てられないという方は、図書館を倉庫代わりに使って断捨離しよう。

これは明治から戦後にかけての、出光興産の創始者、出光佐三をモデルにした商人の生き様を描いた作品なのだが、不屈の精神でありとあらゆる困難を克服し、国と社員にために人生を捧げて生きる姿に圧倒される。

まだ読み終わっていないので、今も続きが気になって仕方が無い。
もし読んでおられない御仁がおられたら、全力でお勧めする。
映画もきっと面白いだろうが、全て詳細に知りたければ原作を読んだほうが良い。
これだけの情報は2時間の映画に描ききれない部分が山ほど有るだろう。
しかも読んでいて思うのは、全ての部分で面白いので、一体どこをカットして、どこを描くのだろうと思う。
私が監督なら、原作を読んで、ここを削るか?こっちを削るか?いや、もう全部必要だから原作を読んでくれ!と言いたくなるだろう。

しかし残念なことにどうも、出光佐三という人物自体を検索してみると、家庭の中では、必ずしも素晴らしい父親ではなかったようだ。
というも、四女の真子は父親の事を指して「男尊女卑の考えが背広を着たような人」と酷評していたようで、私は正直、嫁や娘を大事にできない人に、他にどんな素晴らしい面があったとしても、心からの尊敬はできそうもない。
古い価値観の中では、男尊女卑というのはもっともっとポピュラーで当たり前の感覚だったのであろうとは思われるが、家庭の中に和を築けないというのは、外でどれほどの成功を収めても、その人生が最終的な幸福や安息を見つけるとは、とても思えない。

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